問題 2 次の記述のうち,介護を必要とする人の自立についての考え方として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 自立は,他者の支援を受けないことである。
2 精神的自立は,生活の目標をもち,自らが主体となって物事を進めていくことで
ある。
3 社会的自立は,社会的な役割から離れて自由になることである。
4 身体的自立は,介護者の身体的負担を軽減することである。
5 経済的自立は,経済活動や社会活動に参加せずに,生活を営むことである。
介護における自立とは、要介護者が可能な限り自分の能力を活かして生活していくことをさします。具体的には3つの自立があります。
身体的自立→本人が生活を維持・継続していくために必要な動作(排泄や食事等)を可能な限り自分で行えること
精神的自立→本人が自分の生活や人生をどう生きるか行動したり判断できること
経済的自立→本人の収入で生活費を賄うことが出来、バランスを考えながら活用していけること
福祉と関係あるのか?社会的自立とは社会の中で社会のルール等を守り、社会活動に参加することで社会の構成員として存在していること。とされています。
それでは問題の解説にうつります。
選択肢1は、要介護者の自立としては他者の支援を受けながらも、自分の能力を活かして生活できることなので、「他者の支援を受けない」という部分が間違いです。
選択肢2は正しいです。
選択肢3は「社会的な役割から離れて」という部分が間違いです。社会の中で社会の構成員として存在する必要があります。
選択肢4は「介護者の身体的負担の軽減」が間違いです。要介護者自身が自分の力を活かして生活できることが身体的自立です。
選択肢5は「経済活動や社会活動に参加せずに」が間違いです。自分の収入で出来る限りバランスよく生活を営めることが経済的自立です。
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